2022.12.23 16:05
介護職員の高齢者虐待、最多 21年度739件、自治体通報増
厚生労働省は23日、介護事業所職員による高齢者への虐待が2021年度に前年度比24・2%増の739件だったとする調査結果を公表した。自治体への相談・通報件数は同14・0%増の2390件で、ともに過去最多を更新。職員の虐待による死亡は2人だった。新型コロナウイルスへの感染防止対応などによるストレスや、現場の人手不足を背景としている可能性がある。
虐待の発生要因(複数回答)は「教育・知識・介護技術に関する問題」56・2%、「職員のストレスや感情コントロールの問題」22・9%、「虐待を助長する組織風土や職員間の関係の悪さ、管理体制」21・5%の順だった。