2022.12.23 13:50
聖路加病院側に賠償命令 わいせつ行為と女性患者が訴え
聖路加国際病院でわいせつ被害に遭ったとする訴えが認められ、記者会見する原告女性(手前)=23日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
聖路加国際病院(東京都中央区)で難病治療に伴う心のケアを受けていた女性患者が、わいせつな行為をされたとして、担当した元職員の男性牧師と、病院を運営する聖路加国際大に計約1160万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(桃崎剛裁判長)は23日、110万円の賠償を命じた。
訴状によると、元職員は、患者や家族の精神的なケアをする聖職者「チャプレン」として勤務。2017年5月、病院の一室で、女性の胸を触るなどしたとしている。
女性側は、元職員が聖職者への信頼を悪用し、女性の尊厳を傷つけたと主張。病院は性被害の相談に取り合わなかったなどと訴えた。