2022.12.23 13:27
長崎被爆2世ら控訴 一審判決は違憲認めず
長崎地裁前で開かれた被爆2世訴訟原告団の集会=23日午後
原爆被爆者を親に持つ「被爆2世」への援護を怠ってきたのは憲法違反だとして、長崎の2世らが国に損害賠償を求めた訴訟で、請求を棄却した長崎地裁判決を不服とし、長崎県などの2世と遺族の計28人が23日、福岡高裁に控訴した。
原告団長の崎山昇さん(64)は「判決は残念ながら私たちの請求を退け、国の立場に立った判断をした」と怒りをあらわにした。控訴に際し「これから被爆2世の援護の道を開いていくため引き続き闘う。今日はその一歩だ」と力を込めた。
原告は放射線の遺伝的影響による健康被害が否定できないと訴えていた。