2022.12.23 12:20
同性婚訴訟、原告が人権侵害訴え 二審弁論「国は向き合うべき」
同性婚を巡る訴訟で大阪高裁に向かう原告ら=23日午前
同性婚を認めていない民法や戸籍法の諸規定は「婚姻の自由」や法の下の平等を保障する憲法に違反するとして愛知、京都、香川の3府県の同性カップル3組6人が国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審の第1回口頭弁論が23日、大阪高裁で開かれた。原告側は、同性愛者への差別意識が社会に根強く残っているとして「国は深刻な人権侵害に向き合うべきだ」と訴えた。
6月の一審大阪地裁判決は諸規定を「合憲」と判断、請求を棄却し、原告側が控訴していた。国側は控訴棄却を求めた。
同種訴訟は5地裁で起こされ、昨年3月の札幌地裁判決は「違憲」と判断。今年11月の東京地裁判決は合憲だった。