マニラの教会に高山右近像　信仰貫いた「福者」崇敬

2022.12.21 21:17

マニラの教会に高山右近像　信仰貫いた「福者」崇敬

高知新聞社

　２１日、フィリピン・マニラのサンミゲル教会で、設置された高山右近像に祝福の儀式を行うアドビンクラ大司教（共同）

　【マニラ共同】江戸幕府の禁教令で追放され、マニラで没したキリシタン大名高山右近（１５５２～１６１５年）の像が２１日、同市のサンミゲル教会に設置された。大名の地位を捨てて信仰を貫いた殉教者として、２０１７年にローマ教皇庁から「聖人」に次ぐ地位の「福者」の称号を与えられた。キリスト教が盛んなフィリピンで崇敬されている。

　マラカニアン宮殿（大統領府）の近くにある同教会で、マニラのアドビンクラ大司教が像を前に祝福の儀式を行った。

　１２月２１日は右近がマニラに到着した日とされ、同市が１８年に「高山右近の日」に制定した。儀式には越川和彦駐フィリピン大使も出席した。

(c)KYODONEWS

国内・国際 N国際