2022.12.21 17:10
奈良・橿原神宮の文華殿を公開 国重要文化財、保存修理中
保存修理中で骨組みだけになった、橿原神宮の国重要文化財「文華殿」=21日午後、奈良県橿原市
奈良県橿原市の橿原神宮は21日、保存修理中の国重要文化財「文華殿」を報道陣に公開した。老朽化による屋根の傷みや建物のゆがみが生じ、2020年から瓦のふき替えなどの修理をしていて、26年に完了する予定。
現在は基礎を補強するために、ジャッキで建物を持ち上げる揚屋工事の工程。柱が礎石から離れ、建物全体が1mほど浮いていた。建物は素屋根に囲われ、改修のため骨組みだけになっている。
文華殿は、織田信長の弟で茶人として知られる織田有楽斎の五男を藩祖とする柳本藩(現在の同県天理市)の陣屋御殿の一部。焼失を経て江戸時代後期に再建され、1967年に橿原神宮に移築された。