2022.12.20 08:35
ネギで風邪知らず！？―歳晩って、すごく密なので(1)
お気に入りの場所に腰かけ、長ネギを頬張るチンパンジー（香南市野市町大谷の県立のいち動物公園＝佐藤邦昭撮影）
冷たい風が吹き付ける香南市の県立のいち動物公園。昼下がり、日なたぼっこで暖まっていたチンパンジーの群れに、ぽいっ、ぽいっと間食が投げ込まれた。８匹が行儀よく１本ずつ手に取ったのは、長ネギ。
ヒト科で人間と同じものが食べられるチンパンジー。殺菌や血行促進に良いとされるネギで風邪を防いでもらおうと、同園は１０年ほど前から１２～３月限定で与えている。
口にくわえてお気に入りの場所まで運んだチンパンジーは、手に持ち替えてむしゃむしゃ。飼育係の山田信宏さん（５０）によると、この時季多くの動物園がネギを与えるそうだが「本当に風邪予防になっているかは分かりません」。
それでも山田さんは「多種多様なものをあげるのは良いこと。少しでも効果があれば良いですね」。温かいまなざしで冬本番を迎えた動物たちを思いやった。（香長総局・深田恵衣）
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今年もあと１０日ばかり。クリスマスイベントに大掃除にと、やりたいこと、やらなきゃいけないことが密に詰まった人も多いのでは。きょうから、県内あちこちの歳晩風景をスケッチします。
