2022.12.18 23:26
福井大、論文6本「不適切」認定 教授ら関与で調査委
福井大の松岡キャンパス=6月、福井県永平寺町
福井大「子どものこころの発達研究センター」の友田明美教授が、国際学術誌に投稿した自分の論文の「査読」に関わったとされる問題で、福井大の調査委員会が、友田教授らの論文計6本で「不適切な行為」があったと認定したことが18日、分かった。調査委は近く、調査結果を公表する。
調査委は、データの捏造などの研究不正はなく、不適切な査読があった論文自体には問題はないと判断。関係者によると、再発防止策として研究者の倫理教育を強化する。
友田教授は査読を担った千葉大教授とメールでやりとりをしていたことが既に判明。オランダと米国の学術出版大手2社が計2本の撤回を表明している。