2022.12.17 17:45
保全の資金支援、具体策先送りか 生物多様性COP15決議案提示
カナダ・モントリオールで開かれているCOP15の閣僚級会合。モニターの男性は演説する西村環境相=15日(共同)
【モントリオール共同】カナダ・モントリオールで開催中の国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で、発展途上国が強く求める生態系保全のための資金支援拡大を巡り、基金創設など具体策の決定の先送りが検討されていることが分かった。各国に17日までに示された資金調達に関する決議案で判明した。先進国との対立が解けない状況を踏まえた対応だという。
資金支援はこの決議案とは別に、2030年までの達成を目指す新たな国際目標案の項目としても議論されている。増額の具体策が決まらなければ、目標金額も明示できない見通しで、途上国は決議案に強く反発、議論は紛糾している。