2022.12.16 08:35
【動画】土佐湾の「気嵐」荘厳に...輝く朝日に染まる 高知県中土佐町久礼港
もうもうと気嵐が立つ久礼港(中土佐町久礼)
高知県地方は15日朝、寒気や放射冷却の影響で今季一番の冷え込みとなった。高岡郡中土佐町久礼の久礼港では、冬の風物詩「気嵐(けあらし)」(蒸気霧)が漁船を覆い隠すほど立ちこめ、朝日を受けてオレンジ色に染まった。
気嵐は暖かい海面から蒸発した水蒸気が、大気によって急激に冷やされて起こる現象で、地元では川煙(かわけむり)とも呼ばれている。
この日は、冷えた空気が陸側から暖かい海側に流れ込み、日の出前から徐々に気嵐がたち始めた。日が昇ると、白いもやがさっとオレンジ色に変わり、港一帯が幻想的な雰囲気に包まれた。
久礼八幡宮前のふるさと海岸にはアマチュアカメラマンや散歩中に足を止めた住民ら20人ほどが集まり、「今日のはなかなかすごい」「きれいやねえ」と、しきりにシャッターを切っていた。(富尾和方)