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2022.11.27 11:55

「心房細動」について【こうち医療ウォッチ】南国中央病院

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南国中央病院 循環器内科  生藤 博行さん

南国中央病院 循環器内科  生藤 博行さん

 心房細動という不整脈は、脈がばらばら(絶対性不整脈)となりますが、心房細動そのものが致命的ではありません。最大の問題点は心不全になりやすいことと、心臓の中に血栓ができて全身に飛び脳梗塞をはじめとする重篤な塞栓(そくせん)症を発症することです。

 徐脈性心房細動といい、1分間に30~40回の心拍数でペースメーカーが必要となる方もいますがまれです。ほとんどの心房細動は頻脈(1分間に150回前後)となる傾向があり、このことで頻拍誘発性心不全を発症します。これは通常は薬物でコントロール可能です。

 心房細動で血栓塞栓症を発症しやすい危険因子が判明しています。高齢、心肥大を伴う高血圧、心不全、糖尿病です。このような方はさらに厳重に血栓予防の治療を続けなければなりません。以前はワーファリンしかありませんでしたが、10年前からDOACという新しい抗凝固薬が4種類日本でも使えるようになりました。最近ではワーファリンを使用することはほとんどありません。納豆などの食事制限もありません。

 心拍数がコントロールされて心不全になりにくく、血栓予防ができていれば心房細動でも十分に生活ができます。

 近年は、若年者・発作性心房細動を中心にカテーテルアブレーションの適応もあります。

 詳しくは循環器内科にご相談ください。
              














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