2022.12.13 19:23
永久保存記録廃棄の原因究明を 大分高2死亡、遺族が意見書
最高裁に意見書を提出後、記者会見する工藤剣太さんの父英士さん(中央)ら=13日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
2009年に大分県立竹田高2年の工藤剣太さん=当時(17)=が剣道部の練習中に熱中症で死亡した事故を巡り、関連する民事訴訟の記録が永久保存に当たる「特別保存」に指定されていたのに廃棄されていたことを受け、工藤さんの両親が13日、原因究明や記録復元を求める意見書を最高裁などに提出した。
重大少年事件の記録を各地の家裁が廃棄していた問題で最高裁は11月、大分地裁で特別保存対象の民事裁判6件の記録が廃棄されていたと明らかにした。この中に事故の記録が含まれていた。
意見書では廃棄された記録を復元するため、裁判所内に独立性を有する「復元委員会」の設置を要望した。