ミニＳＬにまたがり大興奮！高知県日高村で体験乗車　佐川町の男性が制作、所有

2022.12.11 08:38

ミニＳＬにまたがり大興奮！高知県日高村で体験乗車　佐川町の男性が制作、所有

高知新聞社

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子どもたちを乗せて走る片岡滋さん（先頭）所有のミニＳＬ＝写真はいずれも日高村の加茂小学校

　本物同様に石炭で走るミニＳＬの体験乗車が１０日、高岡郡日高村岩目地の加茂小学校で行われ、４年生ら約１５人が煙を上げて警笛を鳴らしながら走る車両にまたがって大興奮していた。

本物同様に石炭を燃やして走る

　ミニＳＬはドイツ・コッペル社製蒸気機関車の約６分の１サイズで、佐川町加茂の鉄道愛好家、片岡滋さん（６４）が市販のキットを組み立てて改良を加えたもの。片岡さんは約３０年前から工作機械を使って国鉄Ｃ５６型のミニＳＬを制作しており、今回けん引した５両の炭水車や客車、車掌車は車輪なども自作した。

　乗車体験は学年行事で企画され、全長１０メートルほどの車両と１周６０メートルのレールが校庭にお目見え。片岡さんが石炭を燃やして発生した蒸気がピストンを動かして車輪を回すＳＬの仕組みを児童に解説し、石炭を投入して機関部を始動させた。

片岡さん自作の炭水車。車輪なども全て手作り

　客車にまたがった児童らは、煙を上げてゴトゴトと走り始めた列車に「すげーっ！」「速い速い」と大はしゃぎ。森下晴在（はるあ）君は「テレビで見たことがある火をおこすところとか、シューシューいう音とかが再現されちょってすごい。鉄道への興味が深まった」と喜んでいた。

　片岡さんは「とにかく自分は、ＳＬを作るのが最大の楽しみ。子どもたちも何か夢に向かって取り組んでほしい」と話していた。（楠瀬健太）

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