2022.12.05 18:11
JAM、ベア要求を増額へ 春闘方針で8年ぶり
中小製造業を中心とした産業別労働組合「JAM」は5日、2023年春闘の方針として、ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善の要求基準を月9千円とする案を発表した。物価上昇を反映し、8年ぶりに3千円引き上げた。定期昇給分と合わせ1万3500円以上の賃上げを求める。
安河内賢弘会長は東京都内で記者会見し「急性インフレと慢性デフレに苦しむ現状を打開するには賃上げしかない」と指摘。中小企業は、原材料費などの高騰分を大手企業との取引価格に転嫁できていないケースが多いとし、適正価格の実現に向けて取り組むと強調した。