2022.12.02 22:01
妊娠相談所、早期設置は困難 内密出産巡り熊本市長
熊本市の大西一史市長
熊本市の大西一史市長は2日の市議会で、病院以外に身元を明かさず出産する「内密出産制度」を巡り、予期せぬ妊娠に悩む女性らの相談にきめ細かく応じる「妊娠葛藤相談所(仮称)」の早期設置は困難との認識を示した。「母の意向に基づく内密出産の決定や身元情報収集には、法制化が必要となる。制度化には一定の時間を要する」と述べた。
大西氏は3選を果たした11月の市長選で設置準備を公約に掲げていた。大西氏は「現行法で対応可能な新たな窓口を設置したい」として、23年4月に新設する「こども局」内に民間の相談機関と連携した「妊娠相談センター(仮称)」を設置する考えを明らかにした。