2022.12.02 18:46
母親「日本手話で授業を」 北海道のろう学校訴訟、初弁論
北海道札幌ろう学校の担任教諭が「日本手話」に堪能でないため意思疎通できず、学習する権利を侵害されたとして、小学3年の男子児童が道に550万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が2日、札幌地裁(守山修生裁判長)であった。児童の母親が「日本手話で授業が受けられるよう改善を」と意見陳述し、道側は訴えを無効とし却下するよう求めた。
訴状などによると、児童は先天性の聴覚障害があるろう者で、2017年に同校に入学。日本手話と日本語を学んできたが、22年4月に担任が代わって意思疎通が図れなくなり、苦痛を感じて学校を休むようになった。