杉良太郎さんが詐欺警戒を訴え「長電話でお金の話、すぐ切って」　高知県警

2022.12.02 08:36

杉良太郎さんが詐欺警戒を訴え「長電話でお金の話、すぐ切って」　高知県警

高知新聞社

特殊詐欺被害防止を訴える杉良太郎さん（高知市の県警本部）

　高知、高知南、高知東の３署は１日、特殊詐欺などへの対策を強化する「年末年始警戒活動」の出発式を県警本部で行い、著名人による詐欺防止プロジェクトチームの特別防犯対策監を務める俳優の杉良太郎さん（７８）が、「長電話でお金の話が出たらすぐ切って」と特殊詐欺被害防止を呼び掛けた。

　プロジェクトは「ストップ・オレオレ詐欺４７～家族の絆作戦～」で、杉さんが呼び掛け２０１８年にスタート。杉さんのほか人気グループ「ＴＯＫＩＯ」の城島茂さん（５２）らが、警察庁から「特別防犯支援官」を委嘱されている。

　地域安全推進協議会員や署員ら約５０人が参加した出発式で杉さんは「県民と警察官の間に隙間をつくらない、地域一体となった取り組みが必要」とあいさつ。

　式後の記者会見では、認知症やその疑いのある高齢者は全国に約１千万人いると説明し、「防犯機能付きの電話機の活用などが求められている」「周囲が日頃から『長電話になればなるほど、だまされるリスクが高まる』などの声掛けを」と訴えた。

　県警によると、１１月末までの県内特殊詐欺被害は２７件（昨年同期比１件減）。被害額は約４１４１万円で、昨年同期よりも約９９万円増えている。（人見彩織）

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