2024年 05月07日(火)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2022.11.27 08:36

農協の採用に落ちた―村を作りかえたごっくん男 馬路村農協前組合長 東谷望史物語(9)

SHARE

◆「村を作りかえたごっくん男」1回目からのまとめ読みはこちらから

サークル「つのころ」の旗を持つ東谷さん

サークル「つのころ」の旗を持つ東谷さん

 サークル「つのころ」を作って10カ月ほどたったころ、転機が舞い込んだ。

 「親父(おやじ)から連絡があったがよ。『農協が人を募集しゆき、もんてこんか』と」

決断は早かった。

 「悩まん。すぐ決めた。僕、この村で一生暮らしたいと思いよったがよ」

 本当はあとで少し後悔した。東谷さんは「時代を読み間違うた」と明かす。

 「中学のとき、先生がアメリカの話をしてくれて。アメリカに行くには何十万円もかかると言われて。『自分らの時代にはアメリカに行くことはないなあ』と思うてしもうて」

 東谷さんが小学校高学年のとき、のちに作家となる小田実の「何でも見てやろう」がベストセラーとなる。当時はまだ観光で海外に行くことは認められていなかった。だからこそ、海外旅行記として多くの若者の心をつかんだ。…

この記事の続きをご覧になるには登録もしくはログインが必要です。

高知のニュース 馬路村 ひと・人物 村を作りかえたごっくん男

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月