2022.11.22 10:50
強毒のヒアリ、要緊急対処生物に 拡散防止へ強化、来春施行
強毒を持つ南米原産のヒアリ(環境省提供)
政府は22日、強毒を持つ南米原産のヒアリの国内侵入や拡散を防止するため、発見次第、特別な対応が必要な「要緊急対処特定外来生物」に指定する外来生物法施行令を閣議決定した。施行は来年4月1日。
要緊急対処特定外来生物は、今年5月に成立した改正外来生物法で新たに盛り込まれた。指定により、港などで発見されてヒアリかどうかの特定作業を進める間、対象の輸入品などの移動を禁じることができる。ヒアリがいる恐れが高い輸入品や土地、施設は、通関後でも検査や消毒・廃棄命令が可能になる。
ヒアリは攻撃性が強く、刺されると腫れや激しい動悸などの症状が出て、死に至ることもある。