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2022.11.12 18:40

【復刻・追悼】死去の村田兆治さん、宿毛市の沖の島でも野球指導 1994年に母島小・中学校で講演

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 11日に亡くなった元プロ野球選手の村田兆治さんは、「離島での少年野球教室」がライフワークで、1994年には高知県宿毛市の沖の島でも野球教室を行いました。当時の高知新聞記事を復刻します。

(1994年10月18日付朝刊掲載、「野球の楽しさ知って 沖の島の小中学生を指導 200勝投手の村田兆治さん」)


 沖の島の子供たちに丁寧に野球の基礎を教える村田さん(宿毛市の母島小・中学校)

沖の島の子供たちに丁寧に野球の基礎を教える村田さん(宿毛市の母島小・中学校)

 「離島の子供たちにスポーツの楽しさを知ってもらおう」と、元プロ野球投手、村田兆治さん(44)が17日、宿毛市の沖の島を訪問。地元の小・中学生らに野球を指導した。

 広島県出身の村田さんは、ロッテオリオンズのエースとして活躍し、二十三年間で二百十五勝を挙げた。平成二年に引退した後、「全国の離島を回ろう」と計画。これまでに約三十の島を訪ねている。

 まず、母島小・中学校で講演し、「私は子供のころ、野球はそれほど上手ではなかったが、人一倍努力してきた。離島のハンディはあっても、目標を持って頑張れば必ず達成できる」と呼び掛けた。

 続いて、同校グラウンドで島の全小・中学生三十七人に野球を指導。ダッシュや体操で体をほぐし、キャッチボールを行った。

 島では同世代の子供だけでチームをつくれないため、大人を交えてソフトボールを楽しむ程度。初めて野球のボールを握った子供たちは戸惑い気味だったが、村田さんは「ひざは腰より高く上げて」などとにこやかにコーチ。この後、子供たち全員がバッターボックスに立ち、村田さんの投げるボールに挑戦した。

 練習後、一人一人にサインボールを手渡した村田さんは、子供たちに囲まれて給食を取り、「スポーツにも励んで、立派な人になって」と激励した。

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