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2022.11.03 08:37

ハシビロコウ繁殖、成功なら国内初!高知県立のいち動物公園が挑戦へ雌1羽迎え入れ

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現在のいち動物公園で飼育している雄のハシビロコウ「ささ」(香南市野市町大谷)

現在のいち動物公園で飼育している雄のハシビロコウ「ささ」(香南市野市町大谷)

 香南市の高知県立のいち動物公園は、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種、ハシビロコウの繁殖を目指し、新たに雌1羽を迎え入れる。飼育下での繁殖は世界でも2例しかなく、成功すれば国内初となる。

 ハシビロコウはペリカンなどの仲間の大型鳥類でアフリカ中東部に生息し、獲物を辛抱強く待つ姿から「動かない鳥」として知られる。国内では7園で12羽が飼育されているが繁殖例はない。

 同園では2010年以降3羽を飼育し「意外と動く」と人気に。昨秋に雌1羽が死んで雄の「ささ」(年齢不明)1羽となったため、同園は繁殖を目指して雌を探していた。

 園同士が繁殖目的で動物を貸し借りする制度を活用して同園に仲間入りするのは、栃木県の那須どうぶつ王国で飼育されていた推定11歳の雌「カシシ」。搬入は12月18日の予定。

 個体数が少ないため相性の良いカップルを探しにくく、相性が悪いと雄が雌を攻撃することもあるというハシビロコウ。慎重に距離を縮めていく必要があるそうで、飼育係の木村夏子さん(39)は「カシシが無事に来て環境に慣れ、夏の繁殖時期を迎えられるよう準備したい」と話している。(深田恵衣)

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