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2022.10.29 08:45

温州ミカンで爪白元気になーれ 土佐清水市の農地を再生し、初出荷へ! 「いっぱいとれたあ」

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ミカンの収穫を楽しむ園児と住民ら(土佐清水市爪白)

ミカンの収穫を楽しむ園児と住民ら(土佐清水市爪白)

 土佐清水市の爪白地区で、住民有志が耕作放棄地を活用して温州ミカンを栽培している。今年は5年目にして初めて出荷できる品質の実が育ち、地元園児を収穫体験に招待。住民は今後、道の駅などで販売していこうと意欲を新たにしている。

 同地区は約50世帯、90人が暮らす。ミカン畑は、人口減や高齢化が進む中でも「地域を元気にしたい」と有志10人が2018年度、国の交付金を活用して耕作放棄地を整備した。県幡多農業振興センターなどのアドバイスも受け、温州ミカン「ゆら早生」の栽培を始めた。

 現在は2カ所計50アールで約200本を栽培。当初は実が育っても小さかったり酸っぱかったりしたが、世話を続けたかいあって今年は大きさが安定し甘みも十分。メンバーは「やっと人に食べてもらえるくらいの味になった」と喜ぶ。

 20日は三崎保育園の園児13人が畑を訪れ、住民らと一緒にミカン狩り。園児は「いっぱいとれたあ」「お母さんにあげる!」などと大はしゃぎで、その場で実を頬張っていた。

 収穫は11月末ごろまで続く予定で、県内外の道の駅で販売を模索中。爪白区長の宮崎昭好さん(74)は「子どもたちに喜んでもらえてよかった。栽培はまだまだ始まったばかり。みんなで枯らさんように続けていきたい」と話している。(小笠原舞香)

高知のニュース 土佐清水市 農業

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