2022.10.25 08:45
西敷地に東横インが提案 12階建てビル 活用案1社のみ
東横インが活用を提案する西敷地のイメージ図。左はオーテピア(高知市提供)
市商工観光部によると、東横インの計画は、西敷地(約2500平方メートル)南側に12階建て、客室229室のホテルを含む複合ビルを建設。北の追手筋側に駐車場と広場を整備する。
市は広場と子ども向け施設の整備を必須としており、広場はオーテピアの広場隣に約500平方メートル確保。駐車場も日曜市とよさこい祭りの期間は見物客らに開放する。ビルの1、2階はボルダリング施設など子どもが遊べるスペースを整備し、ギャラリースペースも設ける。
市との借地契約は50年を予定。総投資21億円を見込んでいるという。
市は年間約1400万円以上の貸付料などを条件に6月から公募を開始。8月に4社が参加を表明したが、1社は法人格がなく参加を認められなかった。
また、大和ハウスグループの大和リース(大阪市)が物価高騰による建築コスト増のため事業が難しいとして辞退。一般財団法人「こうち文化福祉振興財団」(高知市)も条件がクリアできないとして辞退届を出したという。
24日の市議会特別委員会では市議の1人が、ホテルを軸とする活用は宿泊業者や町内会に否定的な声があると指摘。ほかに「新型コロナや物価高の状況で、今慌ててやっていいのか」と疑問の声も上がった。市側は「市の方針にかなう施設や運営なのかを審査する」と述べた。
市は25日から11月11日まで、市役所1階で模型と提案概要書を展示し、市商工振興課のホームページでも公開して意見を募る。概要書には各スペースの広さなど詳細は記されておらず、市は「概要書以上の内容は審査があるので言えない」としている。(福田一昂)