2022.10.24 21:25
能登半島地下に流体、地震一因か 京大調査、電気通しやすい領域
京都大などの研究チームは24日、能登半島の地下構造を調査した結果、深部に電気を通しやすい領域が見つかったと発表した。水などの流体が存在するとみられ、2020年12月ごろから活発化した地震活動の一因となった可能性があると説明している。
チームは能登半島の地表面32カ所に、地中の電気の通りやすさを観測する装置を設置。昨年11月~今年4月、地下約20キロまでの構造を推定した。珠洲市街地の地下十数キロ地点などで電気が通りやすい領域が見つかった。この領域に流体があるとみている。断層間に流体があると岩盤が滑りやすくなり、地震発生のきっかけになることもあるという。