2024年 04月29日(月)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2022.10.20 08:31

台風乗り越え遅咲きヒマワリ 高知県大月町 桜、梅も花ちらほら

SHARE

見ごろを迎えた遅咲きのヒマワリ(写真はいずれも大月町頭集)

見ごろを迎えた遅咲きのヒマワリ(写真はいずれも大月町頭集)

 高知県幡多郡大月町頭集で、台風による塩害を乗り越えた遅咲きのヒマワリ約2千本が秋風に揺れている。周辺では梅や桜も季節外れの花を咲かせ、住民らを驚かせている。

 ヒマワリは四万十かいどう推進協議会大月支部が10年以上前から育てており、今年は8月中旬、20アールの敷地に種をまいた。が、台風14号が襲来。塩害で葉が黒ずみ、世話をする安岡邦彦さん(75)は30センチほどに成長したヒマワリを泣く泣く刈り取ったという。

季節外れの花を付けた桜

季節外れの花を付けた桜

 それでも残ったヒマワリが今月上旬から花を付け始め、安岡さんは「小ぶりだけど鮮やかな黄色は変わらない。やっぱり元気が出る」と目を細めていた。見ごろは今月下旬まで。

今にも咲きそうな梅

今にも咲きそうな梅

 台風14号では、近くの頭集川沿いに並ぶ桜の葉も散った。ところが近頃、ちらほらと花が咲き始め、梅も同様につぼみがぷっくり。安岡さんは「台風後に暖かくなったので、春と勘違いしたのかも」と驚く。

 県立牧野植物園によると、この開花は「休眠打破」と呼ばれ、葉が落ちた後に寒くなることで「冬を経験した」と錯覚して起こる現象。桜や梅、ツツジでよく見られ、一度咲いた花芽は来春に花を付けることはないという。(坂本出)

高知のニュース 大月町 自然・植物

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月