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2022.10.19 08:40

和紙のオナガドリ、リアルで優美 海洋堂SFに展示 南国市出身の美術学生が3体制作

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和紙を使ってオナガドリを造形した東森菜緒さん (南国市の海洋堂SpaceFactoryなんこく)

和紙を使ってオナガドリを造形した東森菜緒さん (南国市の海洋堂SpaceFactoryなんこく)

 南国市大そね甲の海洋堂SpaceFactoryなんこく(海洋堂SF)にこのほど、和紙でこしらえた市鳥のオナガドリ3体がお目見えし、実物さながらの優美な姿が来館者の目を引いている。

 作者は同市久礼田出身の東森菜緒さん(21)。清和女子高校を経て東京都の女子美術大学短期大学部に進学。造形学科で2年間、繊維や染め物などについて学んだ後、現在は1年制の造形専攻科に通っており、卒業制作の題材に故郷のシンボルを選んだ。

 金網やコウゾでオナガドリの体を成形し、羽根や特徴の長い尾は一枚一枚、和紙に切れ込みを入れてリアルに再現。小学5年から高校卒業まで地元のちぎり絵サークルで培った手法も生かし、目に立体感を出すなど工夫したという。

 制作期間は4カ月近く。東森さんは「現在はオナガドリの飼育員が不足していると聞く。繊細で力強い尾を傷つけず、大切に守ってきた伝統を後世に伝えたかった」と作品に込めた思いを話す。

 卒業後は和紙に関わる仕事に就きたいそうで、「来場する子どもたちに、オナガドリや和紙の魅力を感じ取ってもらいたい」と話している。(海路佳孝)

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