2022.10.19 08:40
「非日常を味わえる」組子細工のトンネル登場 土佐の匠・浜中さん作品展 高知県宿毛市
新作の「組子トンネル」と浜中伸也さん。組子細工を内側から楽しむことができる(宿毛市の宿毛まちのえき林邸)
組子細工は、厚さ数ミリの薄い木材をかみ合わせて作る精巧な装飾技法。独学で技術を磨いてきた浜中さんは昨年度、県の「土佐の匠(たくみ)」に認定された。
会場には、今夏のよさこい鳴子踊り特別演舞にも使われた「よさこい地方車」など大小さまざまな作品がずらり。いずれも麻の葉文様や、伝統図柄「束ねのし」などの縁起物が施され、木の色や組み目の細かさを変えて立体感を演出している。
屋外には新作の「組子トンネル」を展示。組子細工の要領で木材を組み上げた長さ6メートル、高さ2・5メートルのトンネルは中に入ることもでき「非日常を味わえる」作品に仕上げた。
浜中さんは「距離や角度で見え方が変わり、目の錯覚を誘うものも多い。遊び心を感じてほしい」と話していた。入場無料で午前9時~午後5時(30日のみ午後3時まで)。問い合わせは林邸(0880・79・0563)へ。(坂本出)