2022.10.17 21:24
日銀、物価上昇予想2%後半に 22年度、31年ぶり伸び
日銀本店
日銀が27、28日の金融政策決定会合で、2022年度の消費者物価上昇率の予想を7月時点の前年度比2・3%から2%台後半に引き上げることが17日、関係者への取材で分かった。急速に進んだ円安や世界的な資源高を受け、食料品を中心に想定以上に値上げが広がったことを反映する。2%台後半は消費税増税の影響を除くと、バブル景気からの後退局面にありながらも住居費が高かった1991年度の2・6%以来31年ぶり。
23年度以降は資源高の影響が和らぎ、目標の2%を割り込むと判断している。日本経済の先行きに不安もあるため、会合では大規模な金融緩和策の維持を決める公算が大きい。