2022.10.16 17:48
交雑多数で在来種消滅懸念、広島 オオサンショウウオ
オオサンショウウオの交雑個体=16日午後、広島市
国の特別天然記念物オオサンショウウオの交雑種が広島県内で5月に初確認されたことを受け、広島市の安佐動物公園で16日、交雑問題について考えるシンポジウムが開かれた。市の9月までの調査で計27頭の交雑個体が見つかったことが報告され、広島大の清水則雄准教授は「流域から在来種が消滅する可能性がある」と述べた。
清水准教授によると、27頭は外来種のチュウゴクオオサンショウウオとの交雑個体。野生動植物の国際取引を規制するワシントン条約を日本が締結した1980年より前に持ち込まれたものが原因とみられ、生態系のバランスが大きく崩れる恐れがあるという。