米軍基地周辺の有害物質、高濃度　沖縄、血液検査で住民の一部に

2022.10.15 18:26

米軍基地周辺の有害物質、高濃度　沖縄、血液検査で住民の一部に

高知新聞社

　沖縄県の米軍基地周辺で水道や河川から有害な有機フッ素化合物が検出されている問題で、市民団体は１５日、住民の血液検査で一部、血中濃度の高い結果が出たと発表した。濃度が高いと健康リスクが上がるとされる。団体は、日米地位協定が壁となり実現していない基地の立ち入り調査や、幅広い血液検査の実施を国や県に求める。

　団体は６～７月、嘉手納町など６市町村の計３８７人から採血し、京都大の原田浩二准教授に分析を依頼した。日本に血中濃度の基準はなく、ドイツを参考に調査。同国の有機フッ素化合物「ＰＦＯＳ」の目標値を２７人が上回った。宜野湾市の住民からは目標値の２倍超を検出した。

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