2022.10.13 16:08
ナキウサギ、秋の日光浴 北海道鹿追町、響く鳴き声
北海道鹿追町の然別湖近くの岩場に姿を現したエゾナキウサギ=13日午前
北海道の山岳地帯だけに生息し「氷河期の生き残り」とも言われる準絶滅危惧種のエゾナキウサギが13日、本格的な冬の訪れを前に鹿追町の然別湖近くの岩場で貴重な姿を見せた。体長15センチほどの大きさで、「ピィッ、ピィッ」と鳴き声を上げながらしばらく岩の上で秋の色濃い日差しを浴びた後、素早い動きで巣穴へ戻って行った。
徳島市から旅行に訪れた会社役員中野義人さん(67)は「10年以上憧れ続けていた。念願がかないました」と感慨深げな様子。妻の可恵さん(62)は「小さいのに鳴き声は大きくしっかりしていて感動しました」と笑顔を見せた。