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2022.10.12 08:45

デジタル革職人と妄想発明家が共演 高知・佐川町協力隊2人が展覧会 10/14からカフェ「キリン館」

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イノシシなどの皮を使ったレザー製品を作っている松田夕輝さん(写真はいずれも佐川町甲の「さかわ発明ラボ」)

イノシシなどの皮を使ったレザー製品を作っている松田夕輝さん(写真はいずれも佐川町甲の「さかわ発明ラボ」)

 高岡郡佐川町の地域おこし協力隊員2人が14~16日、自身の作品を並べた展覧会を同町甲の雑貨店兼カフェ「キリン館」ギャラリーで開く。イノシシやタヌキなど野生動物の皮を使ったレザー製品を手がける〝デジタル革職人〟松田夕輝さん(25)と、甘酸っぱい青春を題材にした〝放課後片想い系妄想発明家〟たいがー・りーこと平井博さん(47)。2人のユニークなアイデアと個性が詰まった展示で、ものづくりの魅力を発信する。

 2人は同町のものづくり拠点「さかわ発明ラボ」のスタッフとして活動。「個々の活動に興味を持ってもらえればラボを知ってもらうきっかけになるのでは」と展示を企画した。

 松田さんは和歌山県出身で、2020年4月に同町へ。舞台美術の制作経験があり、近所の狩猟者にイノシシ肉をもらったり、さばくところを見学したりする中で廃棄される皮を革製品に生まれ変わらせようと思い付いた。ネットや本のほか、県内の職人を訪ねて手法を勉強。イノシシやタヌキ、ハクビシンの皮をタンニンに漬け込んでなめす技術を習得した。

 なめした革は発明ラボのデジタル工作機械でカットし、市販の牛革とも組み合わせ製品化。今回は二つ折り財布を留めるベルト部分やかばんの持ち手などに丈夫なイノシシ革を用いた作品などを展示する。

 松田さんは「今後は子ども向けにレザー加工の教室もしたい。実際に動物のレザーを触って体感してほしい」と話す。

自身の〝発明品〟をPRするたいがー・りーこと平井博さん

自身の〝発明品〟をPRするたいがー・りーこと平井博さん

 神奈川県出身の平井さんは、たいがー・りーの芸名でテレビ番組「エンタの神様」などにも出演した経歴の持ち主。芸人活動の傍ら、もてなかった中高生時代の妄想を形にした作品を次々に制作し、シャワーヘッドに内蔵したスピーカーから好きな人の声を〝浴びる〟「声シャワー」、投げキッスの着地点を計算した公式、〝壁ドン〟を1人で体感できるマシンなどを手がけてきた。

 「都会で押し殺している自分の野性部分を見たくなった」と今年5月、「発明家 募集」とネット検索してヒットした同町に移住。今回は発明ラボの機器で製作した新作も発表予定といい「絶対に今まで見たことのないようなものをお見せします」と自信満々に話している。

 展示は午前10時~午後5時半。入場無料。(楠瀬健太)

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