2022.10.10 08:28
中国芸能「変面」堪能 高知市で日中国交正常化50年イベント
変面ショーなどで盛り上がった日中国交正常化50年記念行事(高知市の高知会館)
元中国残留孤児の中野ミツヨさん(77)=高知市=がスピーチし、43歳で日本に帰国するまでに母と兄2人が中国で命を落としたと説明。「私たち残留孤児は二つの祖国を持ち、両国の平和を誰よりも望んでいます」と、来場した約100人に呼び掛けた。
本県友好都市の中国・安徽省出身で、瞬時に仮面が変わる「変面」の役者、王文強さんが、同省に伝わる「黄梅劇」などの芸能を映像とスライドで紹介。実際に変面を披露すると、どよめきと拍手が起きた。
県内の大学生らも高知のはし拳を披露し、来場者が楽しむ一幕も。中国の紅茶やウーロン茶が販売され、50年の歩みを振り返る写真やパネルも展示された。
岡林会長は「国と国との間で意見の対立があったとしても、民が官を後押しして日中友好を促進したい。今後は若者の交流も積極的に進めていきたい」と話していた。(山崎友裕)