2022.10.08 15:44
JIバシル師「民主主義は誤り」 過激派、今もイスラム国家指向
インドネシア・ソロ近郊のイスラム寄宿学校で、インタビューに応じるアブ・バカル・バシル師=9月13日(共同)
2002年10月に日本人2人を含む202人が死亡したバリ島爆弾テロで、実行犯らが所属したイスラム過激派組織ジェマ・イスラミア(JI)の精神的指導者とされるアブ・バカル・バシル師(84)が8日までに共同通信と単独会見し、厳格なイスラム法こそ統治の根幹であるべきで「民主主義は誤りだ」と主張した。バシル師は反テロ法違反罪で昨年まで服役。出所後に海外メディアと会見するのは初めて。
12日でテロから20年。バシル師は各宗教の共存を定めた国是を「尊重する」としつつ、イスラム国家樹立を目指す思想は揺らいでおらず、過激派再興の危険性は消えていない。