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2022.10.08 08:45

いとうせいこうさん「牧野本」出版へ佐川巡る 博士に扮し植物採集

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牧野富太郎博士の格好で植物採集をするいとうせいこうさん(中央)ら(佐川町甲)

牧野富太郎博士の格好で植物採集をするいとうせいこうさん(中央)ら(佐川町甲)

 高知県高岡郡佐川町出身の植物学者、牧野富太郎博士を敬愛する作家、いとうせいこうさん=東京都=が5、6日、同町に滞在し博士ゆかりの地を巡った。来春出版予定の本の取材で、博士に扮(ふん)して植物採集を行うなどノリノリで散策した。

 いとうさんは園芸が趣味で、2006~08年に自身が編集長を務める植物マガジン「PLANTED」(毎日新聞社)を刊行した。今回は牧野博士をモデルにしたNHK連続テレビ小説「らんまん」の来春放送も機に、同誌の元編集スタッフらと新書を企画。いとうさん監修で、博士や佐川町、高知市の県立牧野植物園などを紹介するという。

 6日は、いとうさんがちょうネクタイ姿で胴乱を肩にかけた牧野博士の格好をし、同町の金峰神社や牧野公園を巡った。牧野植物園のアドバイザー、稲垣典年さん(81)に解説してもらいながら、バイカオウレンやキバナアキギリを採集し、新聞紙に挟んで標本にした。散策の様子は、書籍掲載用にスタッフが写真に収めていった。

 いとうさんは「この格好で佐川を歩くと、何かジーンとくるものがある。牧野博士の植物採集の世界に入り込めた」と喜び、「植物や博士の魅力を伝える、博士のようにおしゃれな本をつくる」と話していた。7日には同園などを取材した。(楠瀬健太)

高知のニュース 佐川町 自然・植物 牧野富太郎

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