2022.10.06 08:40
高知県香美市の11歳、ペタンクアジア大会へ 山田小6年・和田君「表彰台目指す」
一球一球、真剣なまなざしで練習する和田一嘉君(香美市土佐山田町西本町2丁目の山田小学校)
ペタンクはフランス発祥のスポーツ。目標に向けて鉄球を投げ合い、どれだけ近づけられるかを競う。
小学2年の時にペタンクに出合った和田君。「簡単そうなのになかなか当てるのが難しい。その分、相手の球を思いっきりはじき飛ばした時は気持ちいい」とのめり込んだ。
週に2回の練習は欠かさない真面目さで、ぐんぐん上達。指導する吉本幸雄さん(60)=土佐山田町=は「指先が柔らかく、彼のボールにはいい回転が掛かる」と話す。
これまで県内大会にしか出場経験がなかったが、吉本さんの誘いで、今年8月に長野県で開かれた国内合宿に参加。全国の強豪17人が集い、的に近づけたり、球に当てたりする課題に取り組んだ。参加者同士の個人戦では1位に。実力が認められ、アジア大会メンバーに選ばれた。
今回出場するジュニア部門は小学5年~高校2年が対象で、3人制のチーム戦。強豪国のタイやカンボジアなど10カ国ほどが出場する。和田君は岩手県の中高生3人とともに日本代表として試合に臨む。
吉本さんは「合宿の試合でも、最後の一球でどんでん返しを決めた。勝負強いところがある」と期待。和田君は「チームメートと息を合わせて頑張る。競技をもっと知ってもらうためにも、いい結果を残したい」と力強く話した。(福井里実)