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2022.10.04 08:00

小社会 ノーベル賞

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 19世紀のスウェーデンの発明家アルフレッド・ノーベルは50代の時に苦々しい体験をしている。兄の死が自分と間違われて新聞に。見出しには「死の商人、死す」とあった。

 彼はダイナマイトを発明し、土木工事に革命をもたらしたことで知られる。ただダイナマイトは兵器にも転用され、巨万の富を築いた彼を見る世間の目は辛辣(しんらつ)だったらしい。苦しんだのだろう。これが後にノーベル賞創設の遺言につながる。

 世の中には戦争の誘惑が多いからこそ、人類の幸福を追求する科学を表彰する。平和の運動を評価する。彼の思いを代弁するならそういうことだろう。ノーベル賞が世界で最も権威のある顕彰制度であり続けているのは、人類の良識と思いたい。

 ことしもノーベル賞週間がやって来た。今回は日本人の受賞はもちろん、平和賞の行方も注目したい。ロシアのウクライナ侵攻で国際秩序が揺らいでいる。気候変動への対応も待ったなしである。

 平和賞はその時代をよく表している。受賞が人種差別の反対運動の指導者であったり、反核や停戦、民主化の立役者であったり。国際社会へのメッセージ性も強い。

 イスラム武装勢力に銃撃されながらも教育を受ける権利を訴え、8年前に最年少で平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの言葉がある。「知識という武器を持ちましょう。連帯と絆という盾を持ちましょう」。ノーベルも共感する思いだろう。


10月4日のこよみ。
旧暦の9月9日に当たります。かのえ とら 四緑 大安。
日の出は6時02分、日の入りは17時47分。
月の出は14時32分、月齢 8.2です。
潮は小潮で、干潮は高知港標準で6時37分、潮位59センチと、20時10分、潮位131センチです。
満潮は14時48分、潮位159センチです。

10月5日のこよみ。
旧暦の9月10日に当たります。かのと う 三碧 赤口。
日の出は6時03分、日の入りは17時46分。
月の出は15時19分、月の入りは0時27分、月齢は9.2です。
潮は長潮で、満潮は高知港標準で0時40分、潮位149センチと、15時43分、潮位170センチです。
干潮は8時18分、潮位53センチと、21時23分、潮位114センチです。

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