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2022.09.27 08:40

球児さん「止まらず進め」 高知ファイティングドッグス選手にエール

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四国アイランドリーグplusチャンピオンシップ第1戦での始球式後に、高知FDの捕手出原と握手する藤川球児さん(23日、高知球場=山下正晃撮影)

四国アイランドリーグplusチャンピオンシップ第1戦での始球式後に、高知FDの捕手出原と握手する藤川球児さん(23日、高知球場=山下正晃撮影)

 24日に四国アイランドリーグplusのリーグチャンピオンシップ第2戦に勝利し、2連勝で13年ぶりの年間総合優勝を果たした高知FD。23日に高知球場で行われた第1戦では、高知市出身の元阪神投手でFDでもプレーした藤川球児さんがゲストとして訪れていた。試合後、少年野球から慣れ親しんできたグラウンドで、報道陣のインタビューに応じ、FDの選手にエールを送った。

 藤川さんは米大リーグ・レンジャーズをシーズン途中に自由契約となった2015年、残りの約3カ月間をFDでプレー。公式戦6試合に登板し、33回を投げて防御率0・82、奪三振47とさすがの数字を残した。翌16年に阪神に復帰した。

 ただ、その15年のFDは前後期とも最下位。高知球場での初登板には2865人が詰め掛けるなど「球児人気」はすさまじかったが、藤川さんの火の玉ストレートだけを見て、FDの攻撃になると買い物やトイレに席を立つファンも少なくなかった。

 優勝争いに加わった現在のチームとは大きな差があるように思えるが、藤川さんは「もともと、勝ち負けのためにやっているリーグではない。NPBを目指すために力を磨く場所。そういう選手たちの熱さは当時も今も同じ」だという。

 FDの後輩たちに対しては「シーズンが終わればチームはいったん解散する。でも、そこからが本当の勝負。とにかく『止まらず進め』と言いたい。一度止まってしまうと、簡単には動けなくなる。僕も現役時代、毎年感じた。オフは人生の岐路」と力を込める。

 野球人口の減少が問題になっている。高知県でも中学や高校の野球部員減は深刻だ。これについても、少し違った視点を投げかける。

 「プロ野球の観客数は減っていなくて、むしろ増えている。野球が『見るスポーツ』に変わってきた。そうじゃなくて、やるのも楽しいんだよということを、どんどん伝えていきたい」

 FDは30日から、熊本市で独立リーグ日本一を決めるグランドチャンピオンシップに臨む。藤川さんのように、真っ向勝負で強豪に立ち向かいたい。(井上太郎)

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