2022.09.21 18:45
三陸鉄道、経常赤字7億円見通し 燃料費上昇、運賃収入は増
東日本大震災で被災した岩手県の第三セクター三陸鉄道(宮古市)は21日、2022年度決算の経常損益が約7億円と過去最大の赤字になるとの見通しを発表した。原油価格高騰による燃料費の上昇が影響している。
三鉄によると、4~8月の鉄道運賃収入は団体客の増加で前年同期比21%増の約1億4千万円とやや持ち直した。一方、燃料費上昇に加え、線路など老朽化した設備の修繕費もかさんだ。
石川義晃社長は記者会見で「厳しい状況が続いている。魅力的な企画列車の運行などにより観光客誘致に取り組みたい」と話した。