2022.09.16 06:44
米、洋上風力発電を大規模導入 浮体式35年500万世帯分
ロードアイランド州のブロック島近くに設置された浮体式の洋上風力発電=2016年(AP=共同)
【ワシントン共同】米政府は15日、海に浮かべる浮体式の洋上風力発電を2035年までに15ギガワット導入する目標を発表した。500万世帯分の電気をまかなう計算。発電コストを70%以上低減させながら、温室効果ガスの排出大幅減に結びつける。設備の国内製造を進め、雇用創出も狙う。
バイデン大統領は30年に洋上風力発電を30ギガワット導入する目標を既に出しているが、大半は浅い海底に土台を固定する着床式で達成する計画。米西部や北東部の沿岸海域は深いため着床式には向かないが、国内で利用可能な風力発電容量の3分の2が集中。浮体式に活用できる余地が大きいと判断した。