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2022.09.16 08:40

高知県の関西アンテナ店、大阪駅西で24年春開店

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 関西圏へのアンテナショップ開設を検討している高知県は15日、出店先をJR大阪駅(大阪市)西側で日本郵便などが開発中の商業ビル(40階建て)とすることを表明した。営業開始はビル開業と同じ2024年春で、物販や情報発信などの運営を県地産外商公社が担う。

高知県のアンテナ店が出店する商業ビルの完成予想図(日本郵便提供)

高知県のアンテナ店が出店する商業ビルの完成予想図(日本郵便提供)

 県によると、アンテナ店が入るのは2階の46坪の区画。家賃は年間2200万円で、今後、ビル側と賃貸借契約に向けて交渉する。ビルは開業とともに、大阪駅の改札から2階に直結される予定。

 店では、県産加工品を中心に生鮮品なども販売し、物販の売り上げは年間1億6千万円と試算。テストマーケティングや商談の機能も持たせ、公社職員らが県内事業者の販路拡大を支援する。観光体験イベントや移住相談の窓口も設ける。

 物販のみで店全体の運営費を賄うことが難しく、県が家賃相当分を負担する。年内にもアンテナ店の基本計画を策定し、2023年度に設計、着工する見込み。

 同公社は東京・銀座の「まるごと高知」(3フロア、計144坪)を運営し、県は「関西圏のバイヤーらと独自のネットワークを持ち、情報発信のノウハウにも実績がある」として運営主体に想定している。

 関西戦略は浜田省司知事の公約で、県は今年2月からアンテナ店開設を検討。出店先やコンセプトを協議する有識者会議に7月、今回のビルを候補として示していた。

 浜田知事は15日の記者会見で、「県産品の販路拡大や観光客の誘客、移住促進などの効果が期待できる。3年後の大阪・関西万博を見据え、関西の盛り上がりを高知に呼び込む拠点としたい」と意欲を示した。(安岡仁司)

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