2022.09.15 18:38
温暖化で異種間のウイルス感染増 哺乳類、生息域広がり接触
地球温暖化が進むとさまざまな哺乳類の生息域が広がって互いの接触が増え、種の壁を越えた新たなウイルス感染が2070年までに1万5千回生じる恐れがあるとの分析を、米ジョージタウン大などの研究チームが15日までにまとめた。特に東南アジアやアフリカで顕著になるとしている。
チームは「人の健康とウイルスの世界的大流行に対し、温暖化は間違いなく負の影響を与える」と指摘。対策としてウイルスの監視に加え、動物の生息域の変化を把握する必要があると訴えた。
温暖化に伴う哺乳類3870種の生息範囲の変化や、土地の利用形態の変化といった予測を基に、ウイルスの広がり方を分析した。