2022.09.09 13:19
小学校教員の競争率、過去最低 2・5倍、質の低下に懸念
文部科学省
都道府県や政令指定都市の教育委員会などが2021年度に実施した公立小学校の教員採用試験の競争率は、全国平均で20年度より0・1ポイント低い2・5倍となり4年連続で過去最低になったことが9日、文部科学省の調査で分かった。教員の質を保てなくなる懸念があるとして、文科省は競争率向上へ働きやすい環境の整備を進める。
文科省は「団塊世代の大量退職に伴い、採用者数が増えたことが競争率低下の主な要因」と説明。ただ、多くの学校関係者が、長時間労働などの改善が進まず職業としての人気が下がったと指摘している。
小学校の総採用者は1万6152人で、総受験者は4万636人。