2022.09.08 15:20
タリバン、報道弾圧を強化 国外移転しネットで対抗
記者会見するイスラム主義組織タリバン暫定政権のムジャヒド報道官(中央)ら=6月30日、アフガニスタン・カブール(共同)
【カブール共同】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権が始動してから8日で1年となった。暫定政権は記者の拘束や検閲を通じて報道への弾圧を強め、既存メディアの弱体化が指摘される。国際社会の制裁による経済危機の影響もあり、この1年で記者の人数は約6割減少。国外に拠点を移し、インターネットの自社サイトで政権批判を続けて対抗する地元紙も出ている。
タリバンは既存メディアに対し、報道の自由を認める一方、イスラム法の尊重と国益保護を要求。政権の動向や治安に関する報道は情報文化省からの事前許可が必要で、事実上の検閲が横行している。