2022.09.08 08:40
キング・カズが高知に来る…かも ９／１１鈴鹿戦、観客激増期待
４６２０人が詰め掛けたＪＦＬ鈴鹿のホーム開幕戦でプレーするキング・カズ。１１日には高知市でその勇姿が見られるかもしれない（三重県の四日市市中央陸上競技場）
キング・カズ来高！…かも。日本サッカー界のレジェンド、三浦知良選手が高知のピッチに立つかもしれない。カズが所属するＪＦＬの鈴鹿ポイントゲッターズが１１日午後２時半から、春野陸上競技場で高知ユナイテッドＳＣと対戦するからだ。これまで鈴鹿を迎えたアウェーチームは、普段の数倍の観客を動員し、大喜び。高知Ｕも期待感いっぱいに準備を進めている。
カズの存在感の大きさは数字にはっきりと表れている。今季の鈴鹿のホーム平均観客動員数は、ここまで１１試合で２０５８人。２千人超えは１６チーム中で唯一だ。
影響はリーグ全体に波及。鈴鹿が乗り込んだアウェー戦の観客数は軒並み普段の平均の３倍以上に跳ね上がっている。６月１９日のＦＣ大阪戦では、ＪＦＬ史上４番目の１万２１５２人を動員。８月２８日のヴェルスパ大分戦では８０１１人を数えた。５月１５日の第８節で負傷して以降、カズは欠場しているにもかかわらず、この数字なのだから驚かされる。
そんなスーパースターのカズが９月４日のホーム戦でついに復帰。後半３５分から途中出場し、試合後には「早くピッチに立ちたいと思っていた。（出場時間を）少しずつ延ばしていけたら」と話した。１１日の高知Ｕ戦でメンバー入りするかは、兄である三浦泰年監督の思惑次第だが、期待は膨らむ。
待ち受ける高知Ｕは「たくさん観客が来てくれるかも」と準備におおわらわだ。
当初は春野球技場（定員千人）だった会場を、他競技関係者や施設管理者らの協力も得て春野陸上競技場（同２万５千人）に変更。通常は１カ所の出入り口を２カ所にし、警備員も配置する。高知競馬場に臨時駐車場を構えてシャトルバスも走らせる予定。報道からの申請も相次ぎ、高知Ｕの担当者は「東京のテレビから初めて申請があった」と興奮気味だ。
高知Ｕの武政重和社長は「もしカズ選手が高知に来れば、こんなに素晴らしい機会はない。ぜひ春野で高知Ｕもカズ選手も応援してください。サッカー以外でもイベント満載でお待ちしています」と呼び掛けている。
入場料は一般が千円（前売り８００円）、中・高校生が５００円（同３００円）。県内の小学生は会場でドリームパスポートをもらえば無料で入場できる。（井上真一）
