2022.09.07 18:55
今夏の記録的暑さ「温暖化影響」 発生確率240倍、気象研究所
強い日差しの中、日傘を差して歩く人たち=6月、JR東京駅前
気象庁気象研究所(茨城県つくば市)や京都大などのチームは7日までに、国内の6月下旬~7月上旬の記録的な暑さは、人間活動に伴う地球温暖化の影響で発生確率が約240倍高まっていたとの分析結果をまとめた。温暖化がなければ、1200年に1度しか起こらないまれな現象だったとしている。
チームの今田由紀子・気象研究所主任研究官は「漠然としている温暖化の影響を数字で示すことができた。今後、極端な気象現象がさらに起こると予想される」と指摘した。
気象庁によると、6月下旬の平均気温は東日本で平年比4・0度、西日本で3・2度高く、統計を取り始めた1946年以降で最高だった。