2022.09.06 17:33
原発処理水トンネル80m掘削 海底に新設、東電が現場公開
東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に使う海底トンネルの掘削工事=6日午前(代表撮影)
東京電力は6日、福島第1原発で増え続ける処理水の海洋放出に使う、海底トンネルの掘削作業現場を報道陣に公開した。8月4日に本格着工し、現在は全長約1キロのうち約80メートルまで進んでいる。来年春ごろの放出開始を目指している。
掘削はシールドマシンという大型機器を使い、1メートル掘り進むたびに鉄筋コンクリートの壁面を貼り付ける作業を約千回繰り返す。最初の約150メートルは慎重に掘り、10月下旬ごろからペースを速める計画だという。
5、6号機付近に掘られた立て坑の底に記者が階段で約16メートル下りると、直径3メートル余りの灰色のトンネルが海側に延びていた。