2022.09.06 15:31
ドイツ、脱原発完了を先送り 来年4月、ロシア産ガス調達不安
記者会見するドイツのハーベック経済・気候保護相=5日、ベルリン(AP=共同)
【ベルリン共同】ドイツのハーベック経済・気候保護相は5日、2022年末に予定していた原発の全面稼働停止を23年4月中旬へ延期する方針を発表した。稼働している原発3基のうち2基をそれまで稼働可能な状態で残す。ロシアからの天然ガス調達が不安定な中、冬の電力の状況に応じて予備電源として使う。
ドイツは11年の東京電力福島第1原発事故を教訓に、当時のメルケル政権が脱原発を決定していた。ハーベック氏は「脱原発は堅持する」とし、「原発はこれからもリスクの高い技術であり、高濃度の放射性廃棄物は次世代の負担となる」と強調した。