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2022.09.06 08:35

よさこい仲間と20年ぶりの再会 マレーシアからリーさん高知に 「多様性の祭り」感動

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20年前にマレーシアでよさこい鳴子踊りを一緒に踊った仲間と語らうエドワード・リーさん=左から3人目(高知市はりまや町1丁目)

20年前にマレーシアでよさこい鳴子踊りを一緒に踊った仲間と語らうエドワード・リーさん=左から3人目(高知市はりまや町1丁目)

 よさこいの絆、国も時間も超えて―。20年前、高知市の市民有志がマレーシアでよさこい鳴子踊りを披露した際に一緒に踊り、同国でのよさこい普及に一役買ったエドワード・リー・チー・ペンさん(62)が久々に来高。仲間たちと再会を喜び合った。

 リーさんは長年、日本の独立行政法人「国際交流基金」のクアラルンプール日本文化センターに勤務。ボランティアで日本語や文化理解の行事も手掛け、現在はマレーシア日本語協会長を務める。

 よさこいとの出合いは20年余り前。日本との文化交流の機会を探していたリーさんは、仕事を通じて知り合った伴美喜子さん(73)=高知市=の紹介で同市のチーム「よさこい国際交流隊」を知った。交流話はとんとん拍子に進み、2002年には同隊の15人が現地のジャパンフェスティバルで演舞を披露。リーさんの尽力で日本語を学ぶ若者ら約80人も一緒に踊り、大盛況を博した。リーさんは翌年、同隊の一員として高知のよさこい祭りにも参加した。

 その後、リーさんの下には地元の中等学校から、よさこい鳴子踊りの指導依頼が舞い込むように。年に1度、10校ほどが出場するよさこいイベントに携わってきたほか、マレーシア日本語協会が主催する日本語フェスティバルでも「よさこいコンペティション(競技会)」を開くなど、よさこいの普及を後押ししてきた。

 リーさんは4日、連絡を取り続けていた伴さんらに会うため来高。当時のメンバーら6人と「久しぶり」「全然変わらんね」と旧交を温めた。

 リーさんは、02年に「よさこいボレ(マレー語で「できる」)」のキャッチフレーズで盛り上がったことを振り返り、翌年の高知での演舞について「子どもも障害者も自分らしく、多様性がありながら団結して踊った。〝人〟のための祭りだと思った」と当時の感動を熱く語った。

 当時、演舞に参加した桑名真紀さん(81)=高知市=も「多民族国家のマレーシアで、民族や宗教、文化を超えてみんな喜んで踊ってくれたのを覚えている。よさこいの力を教えてもらった」と懐かしそうに話した。

 「また、みんなと会いたい」と語ったリーさん。「よさこいボレ、リターンズをやりたいね」「いいねえ、やろうよ」と笑い合った。(森田千尋)

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