2022.09.05 18:44
堆積層の底部つぶされ土砂崩れ 北海道地震、風化で脆弱化
北海道地震で起きた大規模な土砂崩れ=2018年9月
2018年9月6日の北海道地震で起きた大規模な土砂崩れは、もともと風化で脆弱化していた軽石や火山灰など降下火砕物でできた堆積層の底部が地震動によって押しつぶされたことが原因とする調査結果を北海道大の桂真也助教(砂防学)らの研究チームが5日までにまとめた。
北海道地震で震度7を観測した厚真町では土砂崩れで36人が死亡。「寒地土木研究所」(札幌市)によると、同町を中心に7千カ所以上、44・2平方キロメートルにおよぶ土砂崩れが起きた。
桂助教は、日本には同様の堆積層を持つ斜面が全国にあると考えられるとし「ほかの地域でも起きる可能性がある」と警鐘を鳴らす。